だといいよね

おおさまのみみはろばのみみ

アルツハイマーではなくて

ドラマの感想をここで書くのもどうかという気がするけど

今クールの「大恋愛」

流行の若年性アルツハイマーかって思ったけれど

最終回、よかった。

まず、知的だった

そして、忘れていく者をきちんと見守っていた

忘れていく者の意思をきちんと尊重していた

だれも、病気で生きている人を邪険にしなかった。

素敵だった

 

もちろん、忘れていく者が5000万円という資金を持っていたというのは大きいけれど。

お金は大抵のことは解決するっていう基本はしっかりあって

それでも、安っぽい脚本なら

東京に連れて帰る展開。献身的に看病する展開

そうじゃない

 

そこで、ほんの瞬間

そう、神様が地上に使わした女神のリフレイン

そして最後に、これでキミのことは終わり。

新しい道を踏み出すという、再生

 

普遍的だよね。恋愛という舞台を借りながら

普遍的にした

大石静、すごい)

 

で、こういうことが言いたかったのではなくて

アルツハイマーではなくて

恋が終わる時って、いかに忘れていくかで、そこに当てはめてもこのドラマ

ちゃんと話が通る、ソコがすごい

だってさ、恋が終わるとき、共に綺麗に離れていけるならドラマにならなくて

めでたさだけ

でも、大抵思いの濃さが0%ともっと濃い人の関係を切るわけだから

片思いの方が、忘れられていく自分を感じる訳だよね

 

でも、忘れていく君を責めたりできない

引っかかっていた何かの、引っかかりがなくなった訳だから

見守ることしかできない。

忘れられていく事実だけをことあるごとに確信するだけだ

 

でも、そうだとしても

忘れていく者は悪くない

(忘れられる方だって悪くないよ)